渡島管内木古内町のJR江差線で二十日朝に見つかったレールの破断について、JR北海道は同日、札幌市の同社本社で記者会見し、原因は十一年前にレール表面の傷を補修した際に内部の傷を見逃し、それが大きくなって破断したと推定されるとし、陳謝した。同社函館支社は二十一日午前一時から江差線の破断地点で、破断部分を含むレール約七メートルを交換した。
江差線のレール破断は二十日午前七時五分ごろ、江差線の札苅(さつかり)-木古内間で発生。継ぎ目板で補修し約二時間後に運転再開。すき間は幅二十ミリで、垂直方向に割れていた。破断したのは継ぎ目のない約二キロのロングレールで、一日八十六本通過し本州への貨物列車が半数を占める線路だ。
JR北海道は一九九七年十一月に車両のスリップなどで表面にできた「空転傷」を切り取って合金で穴埋めした補修の際、内部に傷が残り、車両の加重の繰り返しなどで破断したと推定。この補修の後は、専用車両や手作業でそれぞれ年一回、レール内を超音波検査し、八日に一回、徒歩で目視検査も行ってきたが、予兆はなかったという。
同社は、同様に空転傷を補修していた道内路線の約五百カ所を緊急点検する方針を示した。
一方、昨年十二月二十一、二十七の両日に発生した千歳線のレール破断の原因について、同社は記者会見で、調査委託先の鉄道総合技術研究所(東京)の見解とあわせ、レール内の傷や亀裂が発達したためと特定した。
今回の破断を含めた再発防止策として、同社は新年度、継ぎ目板補修した道内九十五地点のうち、運行頻度が高い札幌圏や特急路線のレール計十三キロを、本年度予算の倍額以上の四億円をかけ交換することを表明。さらに、社内約七百人の保線員の中から、百人を目標にレール点検の専門技術者を養成する研修を始めることも明らかにした。
同社の菅原重光鉄道事業本部長は会見で「三回にわたり破断が連続し、利用者にご迷惑をおかけした」と陳謝した。
同社のレール破断は、民営化した一九八七年以降二十三件起こり、二十日の江差線のようなスリップ傷が原因となった破断は二○○三年の函館線の一件のみ。江差線の破断レールは一九八五年に製造。千歳線で破断した二本は八八年、八九年製と、いずれも二十年前後使用されていた。
2008年2月22日金曜日
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