2007年12月5日水曜日
イオン、不服申請見送り 札幌平岡SC増床不許可 縮小含め打開策
イオン北海道(札幌)が運営するイオン札幌平岡ショッピングセンター(SC)=札幌市清田区平岡三の五=の増床計画を、札幌市が不許可とした問題で、同社側が行政不服審査請求などの法的対抗措置を見送る方針を決めたことが四日明らかになった。ただ、地元要望が根強いため、増床は断念せず、市と協議を重ねて計画縮小も含めた打開策を探る考えだ。 同SCをめぐっては、二○○二年から地元商店街や住民と共同で取り組んでいる文化イベントが成果を上げていることを背景に、地域住民の間では増床を支持する声が強い。すでに地元六町内会が増床を求める陳情書を市に提出しており、あらためて署名活動する動きもあるという。 イオングループでは、○三年にイオン高知SC(現イオンモール高知)のシネコン設置をめぐり、高知市長に建築不許可の取り消しを求めた裁判で勝訴した例もある。しかし、イオンは「札幌市と対立するのは本意ではない」(関係者)として不服申し立てや提訴は見送り、「地域住民の要望と札幌市のまちづくりに沿った方向で増床を進める」(同)ことにした。増床計画の縮小も視野に入れているもようだ。 二○○○年開業の札幌平岡SCは地上二階、地下一階建て延べ床面積八万四千平方メートル(店舗面積三万九千九百平方メートル)。周辺地域の人口増加が著しいことなどから、イオンは今夏、延べ床面積十二万五千平方メートル(同四万九千二百平方メートル)と四万平方メートル余り増築する計画を打ち出した。 その上で増床の方法として《1》既存施設をかさ上げする五階建て案《2》既存施設の高さはそのままに北側に増築する二階建て案-を検討。《1》は、増築の規制は事実上ないものの、景観を圧迫し近隣緑地の生態系に影響を与える懸念があるため、地元町内会や自然保護団体が環境への負荷が少ない《2》を支持した経緯がある。 ただし《2》の場合、床面積千五百平方メートル超の商業施設建設が認められない「第二種中高層住居専用地域」に張り出す形での増築が必要。このためイオンは建築基準法の例外規定適用を札幌市に申請したが、市は九月「都市計画の中でこれ以上の商業施設の集客環境をつくるのは好ましくない」(上田文雄市長)との理由で不許可を通知した。(北海道新聞 引用)
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