2007年10月22日月曜日
高齢者同士の事故急増 技量、判断力衰え自覚せず
道内で今年、六十五歳以上の高齢者同士の死亡交通事故が相次ぎ、十九日現在、死者は八人と前年同期の二倍近くになっている。事故形態では、高齢ドライバーが前方や周囲をよく確認せずに、高齢の歩行者や自転車利用者をはねるケースが目立つ。道警は、高齢運転者が運転技量や判断力などの衰えを自覚することが事故防止に欠かせないとして、自動車教習所で定期的に任意講習を受けるよう呼びかけている。 八日午前、札幌市北区の市道交差点を自転車で渡っていた九十一歳の男性が、七十歳の男性が運転する乗用車にはねられ死亡した。現場は信号機や横断歩道のない十字路で、ドライバーの前方不注意が原因とみられる。 運転していた男性は、近くの公園でパークゴルフをした帰りで、自転車の男性は自宅から病院へ向かう途中だった。 道警によると、十九日現在、六十五歳以上の高齢ドライバーが起こした事故による死者は、四人増の四十人。死者のうち、高齢者は歩行者六人、自転車利用者二人の合わせて八人で、前年同期より三人増。昨年までの過去五年間で最も多かった二○○五年の年間十一人に迫るペースだ。 高齢者同士の死亡事故を起こしたドライバー八人のうち、六人が七十五歳以上。最高齢は八十三歳の男性で、運転中に遠くを見ていて目前の赤信号を見落とし、横断歩道を渡っていた八十代女性をはねた。このほか、病院駐車場でバックした七十代女性の車が雪山に突っ込んだ後、慌てて前進し、車外にいた夫をはねた痛ましい事故もあった。 事故原因では、ドライバーの前方不注意が大半で、他の年代と違い、飲酒運転や速度違反はなかった。認知症によるものこそなかったが、年齢からくる判断力や視力などの低下が関係しているとみられる。 道内では高齢者の運転免許保持者が八年後、現在の一・五倍に増えると見込まれる。死亡事故のさらなる増加も懸念されるため、○九年以降、七十五歳以上の免許更新時に「認知機能検査」が義務づけられる。 道警は「高齢ドライバーは体力や判断力が衰えていくことを自覚してほしい」と強調、運転技術などを実践的に学ぶ任意講習を年に一回程度は受けるよう勧めている。同時に、高齢の歩行者や自転車利用者に対しても交通ルールをきちんと守るよう呼びかけている。 (北海道新聞 引用)
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