2007年10月16日火曜日

巣立てよオオワシ ウトナイ湖野生鳥獣保護センター 負傷のメス 春から治療 回復順調、年内放鳥へ

苫小牧市のウトナイ湖野生鳥獣保護センターでは絶滅危惧(きぐ)種のオオワシを保護している。体力も回復し、年内にも放鳥される見通しとなった。同センターは「大自然に放しても大丈夫。あとは時期だけ」と“巣立ち”を心待ちにしている。  このオオワシは体重約五千グラムのメス。今年三月下旬、宗谷管内枝幸町の駐車場で飛べなくなっていたところを保護された。ロシア極東方面へ繁殖に向かう途中、何かに衝突し、負傷したとみられる。  すぐに治療設備の整った同センターに移され、四月からは着任したばかりの加藤智子獣医師(28)がビタミン剤投与や強制給餌などの処置を施した。当初は衰弱して食欲がなく、生命も危ぶまれたが、一カ月後には軽く飛べるように。現在はタラなど魚を旺盛に食べ、高所からも飛べるまでに回復した。三千九百五十グラムだった体重も千グラムほど増えた。  オオワシは通常北海道や中国東北部などで越冬。道内にも毎年十一月ごろ、ロシア極東、カムチャツカ半島などから飛来する。同湖でも毎年一、二羽が越冬する。  同センターは、湖面に落ちてもおぼれずに済むよう結氷を待ち、早ければ十二月中に放鳥する。一般公開はしていない。加藤獣医師は「オオワシを担当したのは初めてで、危険性もあり、緊張の日々だった。自然界に無事に帰ってほしい」と願っている。(北海道新聞 引用)

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