2007年9月30日日曜日

反戦の願い切々と 札幌の氏家さん、遠藤さん 大麻で体験談

【江別】戦争体験者が若い世代に語り継ぐ講話会「一銭五厘の風」が二十六日夜、大麻東町一三の交流拠点「ほっとハウスおおあさ」で開かれた。特攻隊の出撃を見送った氏家光男さん(80)=札幌市=と、戦艦「武蔵」の乗組員だった遠藤義正さん(83)=同=が体験を語り、戦時下を生き抜いた二人の証言に地域住民や学生が聞き入った。  市民有志が企画し、約三十人が参加。会の名称は旧日本軍の召集令状「赤紙」の一銭五厘にちなんで名付けた。  海軍の特年少年兵として十六歳で台湾の航空基地に派遣されていた氏家さんは、学生や妻子のいる隊員が飛行機で出撃するのを見送り、後に特攻と知らされたという。「悔し涙があふれ、軍の幹部といえども、人の尊い命を奪う権利がどこにあるだろうか」と憤った当時の心境を切々と口にした。  鳥取県米子市で終戦を迎え、帰路の列車で原爆投下後の広島を通過。顔が赤くむけ、血を流した子どもたちが親を探している光景を目にしたことにも触れた。体験を記した「16歳の戦場」という著書のある氏家さんは「戦争は絶対にしてはいけない。そのことを文章に書き、訴え続けたい」と強調した。  遠藤さんは航空機の支援がない武蔵の艦上での戦闘を振り返り、「米軍機はカモメのごとく、ウンカのごとく飛んできた」と状況を説明。空からの爆撃と敵艦の魚雷攻撃のすさまじさを語った。  講話会の呼び掛け人の佐久間恭子さんは「戦時体験を話してくれる世代は高齢になっている。今こそ機会をつくらなければ」と話し、今後も継続していくという。(北海道新聞 引用)

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