2007年9月28日金曜日

「999人の第九」30日に開催 情熱重ね23回 連続出場わずか6人 札幌

合唱愛好家が札幌交響楽団(札響)をバックにベートーベンの交響曲第九番を歌うボランティアコンサート「999人の第九」が三十日、札幌コンサートホール・キタラ(札幌市中央区中島公園一)で開かれる。二百九十四人が出演するが、一九八五年の初回から二十三回連続でステージに立つのはわずか六人。視覚障害者で鍼灸(しんきゅう)師の麓(ふもと)幸子さん(63)=豊平区=もその一人だ。  麓さんは幼いころに失明。視覚障害者の合唱グループで活動していたところ、第一回公演の話を聞き、「第九を歌いたい」と参加した。  第九に挑戦するのは、もちろん初めて。楽譜やドイツ語の歌詞カードの点字版を作って暗唱するなど、練習に励んだ。「前夜は緊張のあまり眠れず、逆に合唱中に眠くなった。一度限りのコンサートだと思っていたので、終わった後は悲しくて一週間泣いてしまった」と振り返る。  十年目のころ、やめようとも考えたが「視覚障害者が大勢の健常者の中で活動するのは難しいけど、音さえ外さなければ合唱はやれる」と思い直し、続けてきた。母のムツさん(87)も当初から練習場まで付き添い、麓さんの活動を支えてきた。  今回は五月下旬から、週に二回程度のペースで練習してきた。二十三回目とあって、歌詞もすっかり覚え、ほかの参加者から「いろいろ教えてもらっている」と頼られる存在。麓さんは「少し耳が悪くなってきたけど、まだまだ大丈夫」と話し、本番ではアルトのパートを担当する。  当日は札響もシベリウスの交響詩「タピオラ」を演奏する。入場料はS席三千円、A席二千円で、キタラチケットセンターで販売中。益金は福祉団体などに寄付する。問い合わせは主催の「999人の第九」の会事務局(電)850・0890へ(北海道新聞 引用)

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