2007年9月23日日曜日

エステ悪徳商法 「支払いいつまで…」 被害男性が体験談 札幌

エステの悪徳商法による被害が後を絶たない。巧みな言葉で相手を誘い、業者が法外な料金を請求。本年度も十九日までに、百六件の相談が札幌市消費者センター((電)728・2121)に寄せられている。実際に被害にあった同市東区の男性会社員(23)が北海道新聞の取材に対し、金の請求実態などを生々しく語った。 *女性が声かけ  昨年十二月下旬。札幌市中心部の百貨店前で、男性は若い女性から声をかけられた。「アンケートに答えませんか」。内容は体質や頭髪などについて。エステとはまったく関係ないものだった。  男性は疑いもなくアンケート用紙に記入し、自分の携帯電話番号も書き込んだ。その直後、女性は「エステの一日お試し体験が二千円でできますよ」と紹介。男性は即答はしなかったが、自宅に戻って数時間後、女性からの勧誘電話があり、好奇心も手伝って店を訪れた。 *5時間の説得  店は中央区内の雑居ビルの一室。個室で体験エステを終えると、やせるためのエステコースを提案された。百万円。当時は大学生でお金もなかったが、五時間説得され、契約してしまった。  契約は、三十数回分のエステで月々一万三千円(初回支払いは一万五千円)の分割払いだった。信販会社を通じての口座引き落としで、次の年の六月から支払いを始めるという内容。しかし、店側は書類不備を理由に後日申し込みをやり直し、支払いは三月に勝手に前倒しされていた。  エステには今年一月から、四、五日に一回の割合で行った。「脂肪燃焼効果がある」というオイルを体に噴霧され、タオルを巻いて電気振動を受けるなどした。店側はその後、契約には入っていなかった顔エステも実施。さらに、「歌手の浜崎あゆみも使っていて売り切れ続出」と言って、痩身(そうしん)オイルなどの美容三点セットを二つ(約十万円分)を分割で買わせた。 *親からも借金  予定外の経費がかかり、三十数回行う予定だった回数は三月までに十五回程度で終了。結局体重は三キロ増えた。店側は男性の抗議に対し「努力しないあなたにも責任がある」と逆に非難した。  「いつになったら支払いが終わるのか」。毎日それが頭から離れず、一時は親からも借金。男性は八月初旬に市消費者センターに相談し、店側との協議の末、残りの支払い分をゼロにさせたが、支払った十一万円は返ってこなかった。  「自分は素直で何でも信じやすい性格。断る意思をしっかり持っていれば…」。男性は悔しさをにじませた。(北海道新聞 引用)

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