2007年9月14日金曜日
ユネスコの地質遺産登録 アポイ岳周辺申請へ 様似町
【様似】町は、かんらん岩など地球深部の岩石が露出しているアポイ岳周辺を、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「ジオパーク」(地質遺産)登録に近く申請する。世界的に貴重な地質や地形を保護し、自然公園として教育、観光などに役立てるのが目的。十二日には日本地質学会の研究者らが来町、アポイ岳の学術的な価値を高く評価した。 日高山脈の南端に位置する町には、約一千万年以上前の地殻変動により、地球深部の岩石が多数地表に露出する日高変成帯がある。なかでもアポイ岳を形成するかんらん岩は、最も深い地層から持ち上げられた物質。マグマの通った跡が岩の中に残されており、貴重な岩石資料として研究者たちの注目を集めてきた。 町は先月、アポイ岳の研究に取り組んでいる新井田清信・北大大学院理学研究科准教授(岩石学)に登録を勧められ、検討を開始。十二日には日本地質学会の研究者や学生ら三十五人が、役場前広場に設置されたかんらん岩のオブジェや、アポイ岳、幌満地区を視察した。 ジオパークは人と自然の接点を増やす理念もあるため、受け入れ態勢も審査対象となる。新井田准教授は「地質的価値はもとより、アポイ岳は登山道などがすでに整備されており、申請すれば登録はほぼ間違いない」と太鼓判を押す。坂下一幸町長は「アポイ岳には道有林もあり、道とも話し合って手続きを進めたい」と話した。 国内のジオパーク登録例はまだなく、道内では洞爺湖周辺四町と網走管内遠軽町の二カ所が名乗りを上げている。(北海道新聞 引用)
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